消防雑学1(消防官と消防本部)

まずタイトルでなぜ消防士ではなく消防官なのか・・・

それは

消防士というのは消防官の階級のひとつだから
当人たちは消防職員、消防吏員(りいん)、消防官という呼び名で称しています

警察で言えば、警察官が職で巡査、巡査部長、警部補、警部などが階級ですね
警察官は階級で一般に言われることがありませんが(笑)

いちいち説明するのが面倒なので、だいたい職業聞かれたら「消防士」って答えます

消防官の階級は
消防士→消防副士長→消防士長→消防司令補→消防司令→消防司令長→消防監→消防正監→消防司監→消防総監
となっています

ちなみにスギフキンは高卒で消防官となり
24年間勤め、消防司令補で退職しました

消防総監は東京消防庁のトップのみの階級
消防司監は政令指定都市の消防長の階級
消防正監は消防吏員の数が200人以上、または人口30万人以上の市町村における消防本部の消防長の階級
消防監は消防吏員の数が100人以上、または人口10万人以上の市町村における消防本部の署長・消防長の階級
消防司令長は上記以外の消防本部の署長・消防長等の階級

ここで消防本部って?
消防署とは違うの?と疑問に思った人へ

消防は自治体消防と言い、各自治体(市町村)で持つこととなっています
(町村や財政力の低い自治体は近隣市町に委託や広域消防を取っていることも)
この各自治体が管理しているのが消防本部と言います

なので○○市消防本部や○○広域消防本部

しかし、東京都は東京消防庁
政令指定都市や人口の多い市では○○消防局
と規模によって変わります

そして、消防本部等の組織としてその中の一つに消防署があります
消防署にはみなさんがよく知っている現場で活動する消防隊員・救助隊員・救急隊員が活躍しています

え?消防署以外にあるの?と思う方もいるでしょう

あまり知られていませんが
消防官には事務を担当する部署もあります

消防本部ごとに呼び方は変わりますが
総務系:職員の給与管理や消防車等の購入、消防団の管理等々
予防系:消防法に基づいて企業や工場・宿泊施設等・危険物施設への指導、管理監督
と事務をする消防官もいます

なので消防官になっても必ずしも現場に行くとは限りません
人事異動により配属された部署での仕事となります

っと今回は消防の概要をお伝えしました

https://www.instagram.com/sasuraino_sugifkin/